股関節の症状
- 股関節に引っかかる感じがある
- 股関節の痛みが慢性化して治まらない
- 股関節がうまく曲がらない
- 股関節の痛みで歩きにくい
- 座ると股関節が痛む
- 走ると股関節が痛くなる
- 長時間歩くと股関節周辺が重く、だるい
- 左右の足の長さが異なる
- ボールを蹴る動作で痛みが生じる
- お尻から下半身にかけて広範囲に痛みがある
など
股関節の痛みを起こす主な疾患
変形性股関節症
変形性股関節症は、股関節の軟骨が摩耗することで炎症や変形が生じ、痛みや機能障害を引き起こす疾患です。股関節の痛みによって歩行が困難になる高齢者も多いため、早期の治療が重要です。主な症状として、股関節の痛みや関節の動きが制限されることがあります。進行すると、安静にしていても痛みが続き、歩行などの日常動作に支障をきたします。
大腿骨頭壊死
大腿骨頭壊死は、股関節への血流が低下し、大腿骨の中心部にある大腿骨頭が壊死する疾患です。明確な発症原因は不明で、国から難病指定を受けています。壊死が進行しない場合や自然に治癒するケースもありますが、進行すると変形性股関節症を引き起こす可能性があります。症状としては、歩行や起き上がる際に股関節に痛みが生じるほか、腰痛や膝痛として感じることもあります。
単純性股関節炎
単純性股関節炎は、幼児期に多く見られる疾患で、股関節に痛みが生じます。運動後や外傷を負った後などに発症する傾向がありますが、明確な原因は不明です。治療法としては、基本的に数日から数週間の安静が推奨されます。もし症状が改善しない場合は、他の疾患の可能性もあるため、専門の医師に相談することが重要です。
主な症状には、股関節、膝関節、大腿部の痛みがあり、これが原因で歩行が困難になることがあります。発熱などの全身症状は一般的に見られません。
鼠径部痛症候群
(グローインペイン症候群)
鼠径部痛症候群は、サッカーやラグビーなどでボールを蹴る動作を行う際に、鼠径部や下腹部に痛みが生じる疾患です。発症原因としては、体幹から下肢の柔軟性低下、関節の安定性や協調性の欠如により、股関節周辺に機能不全が生じることが考えられています。この疾患は再発しやすいため、早期に治療を開始し、理学療法を行って再発防止を目指すことが非常に重要です。
具体的な症状としては、サッカーなどでボールを蹴る動作やランニング、起き上がりの際に鼠径部や下腹部、坐骨部などに痛みが現れることがあります。